中古車情報の雑誌なんかを眺めていて、「よし、買おう!」と決めたらやっぱり一度くらいは実車確認にいきますよね。
中には1回も実車を見ずに買ってしまうような猛者もいますけど、そこは中古車。
自分意外の人が乗ってきた車なので、オカシイところは多々あります。
とくに、業者の手が入っていない個人売買なんかだと、買った後の不具合に泣かされるケースもありますので気をつけましょう。
ということで、今回は実車確認のときにチェックするポイントを紹介します。
Contents
外装のチェックポイント
グルっと車を一周しただけでも結構色んな情報が入ってきます。
ささっとチェックしたら5分、じっくりチェックしても10分ぐらいで終わるので、これらの確認は忘れないようにして下さい。
中古車なのである程度はしょうがないのですが、明らかにおかしい場合は、その車を買うのは諦めた方が良いかも。
高い買い物になるので、後悔しないようにして下さい。
タイヤの減り
タイヤ側面の亀裂・ひび割れ、ミゾの残量(スリップサインまでどれぐらいか)、偏摩耗などをシッカリとチェックしましょう。
とくにタイヤの右側だけ異常に減っているなどの偏摩耗があれば、過去に大きな事故をおこしている可能性も高いですから、他の目に見えない不具合のサインにもなります。
目視で大体分かるのですが、どうしても気になるならアライメントも見ておきましょう。
糸にオモリを付けて垂らすだけでも簡易的に見ることができます。
※これをやると車屋さんは相当嫌がりますけどね。
アルミホイールのガリ傷
少々のガリ傷なら良いんですけど、あまり酷いとホイールが歪んでいる可能性も否定できません。
普段は大丈夫だけど、高速走行時にフラつきの原因になったりするので、ちゃんと見ておきましょう。
ちなみに、アルミの小キズはコンパウンドで取れますけど、クリア層が剥離してしまうとアルミ特有の白サビが浮いてきます。
マフラーの異音、錆び
改造マフラーなら分かりにくいけど、音にも注目して下さい。
エンジンをかけてマフラー音に耳をすませて、中から変な音がしていないかチェックしましょう。
そのときに錆びも一緒に見ておきたいですね。
適切に固定されていない改造マフラーの場合、走っているとボディに干渉してビビリ音がすることもあります。
ボディの下回り錆び
マフラーを見る時に、下回りも一緒に確認してしまいましょう。
元の持ち主が海沿いや雪国で暮らしていたら、ボディ下回りの錆びがすごいことになっている可能性もあります。
ある程度の古い車になってくると錆びも普通に出るものなので、そこまで気にする必要もないでしょう。
シャーシ部分に雑草を巻き込んでいたら、空き地に長年放置されていた可能性もあります。
ボディのキズ、色あせ
小キズ程度なら質のいいワックスで埋めることも出来ますけど、大きなキズや凹みは難しいです。
あらかじめ承知したうえで購入するのと、買ってから気がつくのではダメージが違うので穴があくまで見ましょう。
ボンネットは色あせしやすいので、斜めに透かして見たり、そっと触ったりして、塗装の確認を忘れずに。
色あせが始まると、塗装面がザラザラしているので分かると思います。
ボディ関係は直すのに大金がかかるのでジックリ見ておきましょう。
ヘッドライトの曇り
最近はヘッドライトが曇っている車が多いですよね。特にト○タ車。
当たり外れがあるので、ヘッドライトも触っておきましょう。
ツルツルしていれば大丈夫ですが、中にはクリア層を剥ぎとって一時的に研磨で曇りを取っているだけの場合があるので注意が必要です。
ヘッドライトの交換も3万~で掛かりますから、忘れずに確認して下さいね。
フロントガラスのキズ
飛び石などでフロントガラスにキズが入っている場合があります。
走行に支障がないと放置しがちですが、運転席側の飛び石は車検に通らない可能性があるので気をつけましょう。
リペアキットもあるにはありますが、高速道路をよく使う人は避けたほうが無難でしょう。
飛び石キズの上に、もう一度飛び石が飛んでこないとも限らないからです。
ドアのがたつき
運転席側のドアは開くことがあっても、助手席側や、リアを開くことって少ないですよね。
万が一があるので一応全席ドアの確認はしておきましょう。
以前、リアドアが一箇所だけ施錠できないトラブル車があったので、できれば施錠の確認も一緒にすませておきたいところです。
また電動スライドドア車は、室内と室外、両方から確認しておきましょう。
異音や最後まで閉まらない、などの不具合もあるので必ず見ておいて下さい。
エンジンの異音
ここまでやると相手側にドン引きされるかも知れませんが、見ていない事で結果的に損をするのは自分なので勢いでチェックしましょう。
整備士でもない限り、ボンネットを開いてみてもよく分かりません。
でも、エンジンルームの中の異常ぐらいは見て分かると思いますし、エンジンをかけて異音を聞くぐらいならやっておいて損はありませんから。
後悔しない車選びをしたいなら、ここまでやりましょう!
内装のチェックポイント
外装ほどではありませんが、内装もチェックポイントがあります。
とくに内装部分のトラブルは、運転中のストレスに直結するので、出来る限り避けたいところ。
一昔前は座席のタバコの焦げ跡なんて頻繁にありましたけど、今はキレイに乗っている人が多く、程度の良い車が多いですね。
車内の臭い
車内の臭いなんて乗った瞬間に分かるので、とりあえず運転席に座らせてもらいましょう。
シートに芳香剤の臭いが染み付いていたりすると、なかなか臭いが抜けないので辛いです。
車の臭いはファブリーズでも難しいし、数年間臭いが消えないこともあります。
どうしても我慢が出来ないような臭いなら素直に諦めたほうが良いかもしれません。
エアコンからの異臭
車内は清潔でも、エアコンがめちゃくちゃクサイときがあります。
窓を閉めたままタバコを吸っている人の車なんて神がかった臭さですし、あまりエアコンを使わない人だとカビ臭いことも。
エアコンは必ずフルパワーで臭いチェックをしておきましょう。
また、冷暖房が効くのかも一緒に確認できます。
シートベルトの確認
何気にシートベルトがおかしい車も存在しています。
巻取りがおかしくなっていて、伸びたら戻らないとか、ストッパーが壊れているとか。
命に関わることなのでちゃんと伸ばして見ておいて下さい。
子どもをよく乗せているファミリーカーなら、ジュースやヨダレなどの汚れも気になりますしね。
スイッチ類の確認
運転席側のスイッチばかりに目が行きますが、助手席やリア席のスイッチも動作確認しておきましょう。
パワーウインドウの上下、ヘッドライト、フォグランプ、ブレーキ、ウインカー、スイッチ類は修理代金がそんなに掛からないのですが、それでも見ておいた方が精神衛生上いい感じです。
ちなみに、外車だと結構な金額になります。
オーディオの音出し
良くあるのが、スピーカーの破れ。
少し大きな音をだしたら、音がおかしくなるのですぐに分かります。
他にもリアスピーカーの断線で片側しか音が出なかったり、ラジオが聞けなかったりと、元の持ち主が気がついていないケースもあります。
チェックしている時に、オーディオの使い方も確認しておきましょう。
整備記録簿の確認
記録簿を用意している人なんて少ないんですけど、まめにオイル交換や法定点検を行っているのかを確認しましょう。
たまにオイルをまったくしない人がいたりするので、前回のオイル交換時期も見ておいたほうが良いですね。
※運転席側のドアを開けたところに日付を書いたシールが貼ってあります。
まとめ
中古車を買うのはギャンブルです。
安く買いたければリスクを冒して手に入れる必要がありますし、安全な車が欲しければ少々高くても信頼性の高い業者から買ったほうが良いです。
かといってお財布事情によっては、なりふりかまっていられない場合もありますよね。
そういう場合にも、これらのチェックポイントを使ってハズレ車を回避して下さい。
壊れてから気がつくよりも、事前に察知しておきましょう。
うまくいけば値引き交渉の材料にも使えますから。