油脂というとちょっとお高く止まっている気がしますけど、グリスって言えば分かりますよね。
潤滑の為にはめちゃくちゃ大事なグリスなんですけど、種類がたくさんあるので使い道を考えると頭が痛くなります。
なので、今回はサンデーメカニックで使う程度のグリスの使い方です。
Contents
グリスの種類と使用用途
そもそもグリスって何に使うねんって思ってる方もたくさん居ると思うので、まずはグリスの用途から。
オイルとグリスは役割が良く似ています。
擦れ合って摩擦で削れたりしないように、また円滑に摺動するように潤滑油としての役割を果たしてくれるわけです。
じゃあ、具体的に何が違うのか。
グリスは、オイルに粘度を付けて半固体状にしたものです。
すぐに流れて落ちてしまうオイルと違って耐久力があるので、しばらく潤滑力を保ちたい部分に使います。
グリスの種類
ホームセンターにグリスを買いに行くと、その種類の多さにちょっと困ると思います。
なので、種類別の使いみちを軽く書いておくので参考にして下さい。
シャーシグリス
一番安いのでうっかり買ってしまいそうになるのですが、ちょっと待って下さい。
どうせ高いグリスを買ってもサンデーメカニックなら使い切る事はまずないので、汎用性の高いウレアグリスにしておきましょう。
リチウムグリス
シャーシグリスとそんなに変わらないようですが、近所のホームセンターでは分けて売られていたので一応。。。
ぶっちゃけると、ウレアグリスで全部事足りるので買ったけど使っていないです。
ゴムを侵食するので、耐油ではないOリングに使う時は気をつけましょう。めっちゃ膨らんでボロボロになりますから。
日曜大工程度では買う必要が無いです。
もし大量にグリスを消費するのなら、その時に考えましょう。
モリブデングリス
二流化モリブデンを添加されているグリスって言うと意味が分からないと思いますが、荷重がかかる部分に使いたいグリスです。
例えば、サスペンションの軸受け部分や、アクスルシャフトに使うと良いでしょう。
通常のグリスが耐えられないような大きい荷重がかかると、中のモリブデンが潰れて摺動を助けてくれるようです。目で見えない部分なのでイマイチ良く分からない。。。
僕はオマジナイ程度にしか使っていないのですが、オフ車などの激しいスポーツをするバイクだとちゃんと使ったほうが良さそうです。
そういえば、熱に強いのでステンレスマフラーの取り付けボルトにカジリ防止で使うことがあります。
シリコングリス
ゴムにダメージを与えない無害なグリスなので、ちょっと高いけど有ると便利です。
僕はあまり使わないんでアレですけど、師匠に言わせると「使ったほうが断然良い」とのことです。
ウレアグリスもゴムを侵食しない種類を選べば大丈夫だと思うんだけどなぁ。
ウレアグリス
今のところ僕の中では、ウレアグリスが最強の万能グリスとして君臨しています。
なにかあればウレアグリスを塗っておくと安心って、オロナイン軟膏のような使い方をしています。
中身によってはゴムを侵食するタイプのウレアグリスもあるので、説明書きをよく読んでおきましょう。
たまにバイクのチェーンに使うこともありますが、飛び散りが激しいので多用すると危険です。
僕が使っているウレアグリスは手につくと、何度も何度も手を洗わないと取れないぐらい粘度が強いです。
まとめ
取り敢えずウレアグリスとモリブデングリスを買っておいて、そこから困ったら増やしていく感じで良いと思います。
たまにモリブデンとウレアが一緒になっているグリスを見ますけど、モリブデンには研磨剤の役目もあるので用途はちゃんと分けておかないと後で泣きを見ます。
グリスなんて大量に使うことは無いので、1回買えば数年は持つという事も覚えておいてください。