◯◯賞を取ってきたお菓子です。
こういってお茶菓子を出されたら恐縮してしまいませんか?
私が先日訪れた会社で、コーヒーを出された時に一緒に出されたお菓子がモンドセレクションを受賞していました。
「うわー、これはスゴイですねぇ。」
なんて言いながら頂いたのですが、一体モンドセレクションって何だろうと頭の中で考えながら食べていました。
お菓子の美味しさが分からない残念な味覚の持ち主というのもありますけど、モンドセレクションって確か大丸の化粧品売場でも見かけたような。。。
まさか、美容に良いお菓子なのか!?
そう思うと気になってしょうが無いので、さっそく調べてみましたよ。
モンドセレクションって何?
ググってみると「お金さえ払えば誰でも取れる賞」のことだと分かりました。
いきなり答えが出てしまっても面白くないので、概要を説明します。
モンドセレクション(Monde Selection)とは食品、飲料、化粧品、ダイエット、健康を中心とした製品の技術的水準を審査する民間団体であり、ベルギー連邦公共サービスより指導及び監査を受け、モンドセレクションより与えられる認証(この組織では賞と表記している)である。 1961年、独立団体としてベルギーの首都・ブリュッセルに作られた。
Wikipediaより
ははぁ、これはよく分からないですね。
赤字のところを見て欲しいのですが、技術的水準!?を審査している団体ということで、美味しさを判断するわけでは無さそうです。
さらに調べてみると
品質ワールドセレクション:(コンクールスタイルではない)
【食品分野】
・蒸留酒、リキュール(Spirits & Liqueurs)
・ビール、その他の飲料(Beers & Other Beverages)
・食品(Food Products)
・菓子(Sweets Products)
・穀類製品(Cereal based Products)【非食品分野】
・タバコ(Tobacco)
・化粧品、トイレタリー(Cosmetic & Toiletries)
・ダイエット、健康(diet & health)インターナショナルワインコンテスト(コンクールスタイル)
ワイン(Wine Contest)
ほほう、これは興味深い。
コンクールスタイルでは無いのであれば、つまり製品同士を競って取った賞ということではなく、「あなたは基準を満たしていますよ。」という品質検査結果的なものだということだと思われます。
受賞は
100点満点中の
- 90点以上で優秀品質最高金賞(グランドゴールドメダル)
- 80点以上で優秀品質金賞(ゴールドメダル)
- 70点以上で優秀品質銀賞(シルバーメダル)
- 60点以上で優秀品質銅賞(ブロンズメダル)
このように細かく賞を設定されています。
最高金賞と金賞って名前は似ているけど違うものなんですね。
採点基準は公表されていないそうですが、味覚、衛生、原材料、消費者への情報提供、パッケージに記載されている成分が正しいかどうか、が評価基準になると言われているようです。
うーん、なんでしょうか。この胸のモヤモヤは。。。
モンドセレクションの費用
毎年6月に、ヨーロッパ各地を巡回して行われるモンドセレクション。
審査料として1製品につき1100ユーロ(約15万円)、製品数が増えると割引もあるそうです。
また、この審査に行くための旅費もかかってきますので、かなり大掛かりな準備が必要になりそうです。
ネット上にはモンドセレクションが簡単に取れるとの記述が多かったのですが、出品するまでに高い壁がありそうですね。
モンドセレクションの審査
ちょうど今TVでモンドセレクションの話をやっていました。タイムリーですね。
内容は、モンドセレクションの金賞を取りたいけど取れない人を取材していて、苦節3年目にしてついに取ることが出来たそうです。
肝心の費用対効果は抜群で、具体的には言えないけど売上がかなり上がったと言っていました。お金の話をしているときは満面の笑みだったので、本当に効果が高いのだと思われます。
旅費まで含めると数十万の出品費用が掛かるので、それに見合った効果があるということはどうしても受賞したいわけですね。
まとめ
ということで、「モンドセレクションを受賞したお菓子は美味しいのかどうか?」という答えですが、「美味しいであろう」という結論になります。
- 出品、審査するまでが簡単では無いこと
- 高額なお金が掛かること
- プロモーション費用をかけるべき商品であること
以上のような理由から、適当に手を抜いて作った製品では無いことが明白です。
お金を掛けてまでプロモーションしたい時の選択肢の一つとしてモンドセレクションがあるのでしょう。
といっても、モンドセレクション自体は製品の品質基準を決める賞なので、美味しさと無関係であることは忘れないようにしたいと思います。