低燃費タイヤが出てくるようになってから随分と時間が経ちましたが、低燃費タイヤだけが燃費向上に繋がるわけではありません。
ホイールは気にしてもタイヤは気にしない人が多いなかで、今日はタイヤの重要性を語りたいと思います。
Contents
まずはタイヤの予備知識から
- 運動性能
- 環境性能
- 快適性能
タイヤに求められる性能は、大きく分けると3つになります。
細かく分けると大変なので、今回はざっくりと行きますね。
運動性能
タイヤの運動性能ってなんやねんって感じですよね。
簡単に言うと、グリップ力のことです。 ドライ性能、ウェット性能と呼ばれるように、晴れの日も雨の日も余裕を持って走れるかどうかです。
スポーツカーの場合は重視されますが、ファミリーカーや通勤車の場合は標準値を超えてれば大丈夫でしょう。
環境性能
ここが重要なポイントですよ。
燃費、寿命が環境性能のカテゴリーに入りますから。 環境性能とはいっても、僕たちには環境よりもお金が大事です。
燃費が良ければガソリン代が、 タイヤ寿命が長ければタイヤ代が、 それぞれ節約できるわけですから必死でチェックしておくべきでしょう。
快適性能
快適性能は、運転していて快適だと思える性能のこと、って読んでそのままですね。
路面の音を抑えてくれる静粛性や、路面の振動を抑える乗り心地を求めることで、車内の快適につながります。
タイヤに使われているゴムの質がよくなったので、安いタイヤを買っても一昔前みたいに車内がゴロゴロと鳴り響くことはなくなりました。
といっても、良いタイヤを使えば驚くほど静かになります。
低燃費タイヤ(エコタイヤ)とは?
今流行の低燃費タイヤとは、読んで字のごとく「付け替えると低燃費になるタイヤ」のことで、燃費向上に大きく貢献してくれます。
普通のタイヤと何が違うのかというと、
「転がり抵抗が低いので、少ない力で遠くまで転がる」
のです。
しかし転がり抵抗が低いということは、摩擦が少ないということなのでブレーキが効かなくなるのが課題でした。
なので、最近の低燃費タイヤは
- 転がり抵抗性能
- 濡れた路面に対するウェット性能
を表示している「低燃費タイヤ統一マーク(ラベリング)」を付けるようになりました。
表示を見れば、求めている性能にどれだけ近いのかを確認できますね。
タイヤで決まる燃費
例えば純正タイヤから、スタッドレスタイヤに変えただけで、燃費が1割ほど落ちてしまいます。
純正タイヤから、低燃費タイヤにすれば数%燃費が向上します。
エンジンの動力を路面に伝えるのがタイヤなので、タイヤの種類が変わるだけでここまで燃費に影響してきます。
およそ1割も燃費が変わる装備は他にないので、車の燃費を改善したければタイヤの見直しも視野に入れると良いでしょう。
空気圧は適正に
小学校のころに、パンパンに空気が入ったバスケットボールは、遠くまで転がるのを体験したことありませんか?
空気圧は高ければ高いほど接地面積が小さくなるので、よく転がるようになります。
タイヤ交換ばかりに目が行きがちですが、タイヤの空気圧を適正値に調整するだけでも体感できるほどの変化があります。
「最近、燃費が悪くなってきたなぁ」
と思っていたら空気が全然入ってなかったなんていう話は、燃費あるあるの1つです。
タイヤのミゾも重要
スリップサインを超えてもタイヤを酷使していたら、いよいよミゾがなくなってツルツルになりますよね。
そうなるとタイヤの接地面が増えるので、結果的に摩擦も増えます。
もちろんミゾがないのでブレーキをしたときに踏ん張りは効かないし、かといって転がり抵抗も大きいので良いことなんて1つも無いわけです。
タイヤ交換をケチると良いことがないので、大きい出費は辛いけど後々の事を考えて早めに交換するようにして下さい。
ホイールの形が燃費に影響するの?
普段生活しているときは、空気抵抗なんて意識することはありません。
でも高速走行がメインの自動車は、ちょっとした変化でも空気抵抗を受けてしまうのです。
ホイールの純正カバーは見栄えの問題だけじゃなく、純正の鉄ホイールや複雑な形状のホイールだと、ホイールカバーを付けることで空気抵抗が減って燃費がよくなります。
見た目と実益を兼ねているホイールカバーって素晴らしいですね。
実際にどれを選べばいいの
ミニバンや軽自動車用と、車の種類別でメーカーから出ているので、それらの中から選ぶのがオススメです。
メーカーが太鼓判を押しているので、それ以上が無いからです。
- ブリジストン
- ダンロップ
- グッドイヤー
- ミシュラン
- YOKOHAMA(ヨコハマ)
自動車メーカーが純正採用するような大手タイヤメーカーであれば、何も考えずに選んでも問題ないでしょう。
あとは、どの程度の燃費向上が期待できるのかはカタログを見れば分かります。
少し高いのが難点ですが、車のタイヤは長寿命なので長い目でみればコストパフォーマンスは良いと思います。
年間走行距離と相談が必要です。
タイヤを選ぶのは命がけ
海外産の激安タイヤメーカーを選ぶ人も多くなってきましたが、海外メーカーは品質がバラつきます。
※同じブランド、同じ銘柄にしても毎回バラつきます。
安いタイヤはそれだけで嬉しいのですが、同時に高速道路でまっすぐ走らなかったり、雨の日にウェット性能が極端に悪かったりと、信頼性に欠けます。
悪いときだと、何でもない水たまりで思いっきりスリップするような低品質タイヤに当たることもありますからね。
なので、あまりにも安いからといって安易に決めないようにしたいです。
安いから買っちゃいますけど。
小ネタ
古い車に乗っていると、たまにブレーキパッドを引きずっている車があります。目には見えませんが。
ドライブの途中などでフロントホイールを触って、熱くなっていたら引きずりの可能性があります。
近日中に車屋さんで見てもらって下さい。
熱くなっているのかどうか分からなければ大丈夫です。
まとめ
タイヤを選ぶのは、奥が深くてとても楽しいです。
燃費ばかりを追いかけると高いタイヤを買ってしまうことになるし、タイヤの値段を追いかけると燃費や乗り心地が犠牲になってしまいます。
最終的には好みになりますけど、トータルでの支出で計算するのをおすすめしておきます。